“廓通”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
くるわがよ77.8%
くるわがよひ11.1%
さとがよ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼は少しくふところをあっためたので、すぐに港崎町の廓通くるわがよいをはじめて、岩亀楼の小秀という女を相方あいかたに、身分不相応の大尽風だいじんかぜを吹かせていたが
半七捕物帳:40 異人の首 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
廓通くるわがよひといふものは、第一金が掛るばかしでなく、身体からだの養生にならない。わしなどはそんな遊びをめてから、今年でもう廿年にもなるが、そのせゐかしてこんなに達者になつた。」
田中田ンの寒風もいとわず、土手はチラチラと廓通さとがよいの人影がたえない。と——向うから、俳諧師はいかいしか何かを取巻きにつれて、おさまった若旦那がほろ酔いでくる。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)