“廓大”の読み方と例文
読み方割合
かくだい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
例えば鼻の大きい人の鼻を普通の計測的の大きさの比以上に廓大かくだいして描いたり、喜怒の感情の発現を誇張した身振りで示すがごときは、最も月並な慣用手段である。
漫画と科学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
乱れた髪の毛と、膨れ気味の眼瞼まぶたは、一層彼女の美しさを廓大かくだいした。彼女は寂しく笑って続けた。
好色破邪顕正 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
帯の模様は廓大かくだいした雪片せっぺん。雪片は次第にまわりながら、くるくる帯の外へも落ちはじめる。
浅草公園:或シナリオ (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)