“大尽風”の読み方と例文
旧字:大盡風
読み方割合
だいじんかぜ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
がんりきの百は、角兵衛獅子を相手に大尽風だいじんかぜを吹かしていると、妙義の町の大人も子供も、その騒ぎを聞きつけて出て来ました。
大菩薩峠:18 安房の国の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
彼は少しくふところをあっためたので、すぐに港崎町の廓通くるわがよいをはじめて、岩亀楼の小秀という女を相方あいかたに、身分不相応の大尽風だいじんかぜを吹かせていたが
半七捕物帳:40 異人の首 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
どうもこの文無しで宿を取る人間に限って、大きな顔をして威張り散らして、散々さんざん大尽風だいじんかぜをお吹かせの上、いざ御勘定となると、実は、とおでなさいます。
備前天一坊 (新字新仮名) / 江見水蔭(著)