底光そこひかり)” の例文
汪洋おうようたる木曾川の水、雨後の、濁って凄まじく増水した日本ライン、噴きあがる乱雲の層は南から西へ、重畳ちょうじょうして、何か底光そこひかりのする、むしむしと紫に曇った奇怪な一脈の連峰をさえ現出している
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
うすうはつたが、てない、底光そこひかりのするほそうして
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)