“常時”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いつも50.0%
いつ11.1%
しじゅう11.1%
ふだん11.1%
じょうじ5.6%
しょっちゅう5.6%
そのころ5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
氏が常時いつも博士で居られては、些少訪問者は窮屈である。全く時々には田園の長者の、質朴穏和な風貌に、接しなければ呼吸いき詰るだろう。
小酒井不木氏スケッチ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
郡役所、税務署の若い役人や山林学校の先生や林野管理局の若手連が倶楽部のようにして集まるので常時いつも其うちは賑かであった。
温室の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
(間)だが俺の心はどうだ、(破裂せる如き調子)俺の心はまるで謀反人むほんにんの心のように、絶えず苦しみ、気を遣い、他人の思慮おもわくを憚り、そして常時しじゅう疑っている。
レモンの花の咲く丘へ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
同時にこの頭の働らきをき乱す自分の周囲についての不平も常時ふだんよりは高まって来た。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
本人はそない仰山ぎょうさんに自分の秘密知られてる思わんと、そいから後も次から次い処女もてあそんでて、知らん人は今でも常時じょうじ引っかけられてますのんで
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「なるほど」とラシイヌは微笑して、「その解釈はよいとしても、どうして常時しょっちゅう僕らの方へああも視線を向けるのかね。あいつの注意を引くような好男子は一人もいない筈だ」
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
それはほかでもない、わすれもせぬ四年よねん以前いぜんこと春枝夫人はるえふじんと、日出雄少年ひでをせうねんと、わたくしとの三人みたりが、子ープルスかう波止塲はとばらんとしたとき濱島家はまじまけ召使めしつかひで、常時そのころ日出雄少年ひでをせうねん保姆うばであつた亞尼アンニーとて