“常陸”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひたち99.2%
ひだち0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丁度これと同じ時刻、男は遠い常陸ひたちの国の屋形に、新しい妻と酒をんでゐた。妻は父の目がねにかなつた、この国のかみの娘だつた。
六の宮の姫君 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
九百余人から成る一団のうち、水戸の精鋭をあつめたと言わるる筑波組は三百余名で、他の六百余名は常陸ひたち下野しもつけ地方の百姓であった。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
常陸ひだちの海がんあさ鰹船かつをふねの出かけをうつした印畫いんぐわを或る專門せんもん家に見せた時には、どうしてもそれが中學三年生のしろ人であるわたし撮影さつえい現像げんぞうつけにかゝるといふことをしんじてもらへなかつた。