“鰹船”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かつおぶね60.0%
かつをぶね20.0%
かつをふね20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この漕ぎ手に白羽の矢が立ったのは、鰹船かつおぶねで鍛え上げた三上と、舵取かじとりの小倉とであった。三上は低能であった。小倉はおとなしかった。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
その鰹船かつをぶねひとづゝこの器械きかいそなけるやうになつたら、莫大ばくだい利益りえきだつてふんで、此頃このごろ夢中むちゆうになつて其方そのはうばつかりにかゝつてゐるやうですよ。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
常陸ひだちの海がんあさ鰹船かつをふねの出かけをうつした印畫いんぐわを或る專門せんもん家に見せた時には、どうしてもそれが中學三年生のしろ人であるわたし撮影さつえい現像げんぞうつけにかゝるといふことをしんじてもらへなかつた。