“山鴉”の読み方と例文
読み方割合
やまがらす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「渡しましたが——あの娘は——何しろああ云う娘ですし、——白鳥はくちょう山鴉やまがらすになどと——、失礼な口上ですが、——受け取らないと申し——」
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そのミサキの最も主要なものは狐であったが、正月には山鴉やまがらすもまたそう呼ばれる。
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
艶々つやつやと映った時、山鴉やまがらす嘴太はしぶとが——二羽、小刻みに縁を走って、片足ずつ駒下駄こまげたを、くちばしでコトンと壇の上に揃えたが、鴉がなったくつかも知れない、同時に真黒まっくろな羽が消えたのであるから。
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)