“居耐”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いたたま57.1%
ゐたゝま14.3%
いた14.3%
いたゝま14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お俊はそのうしろ姿を見ながら呟やいて、己れも亡くした子供のことでどうかすると居耐いたたまらない気もちを刺戟されながら、ぼんやり玄関へ出た。
童話 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
おそろしい惡黨あくたうにて是も主人のよめの處へ毎夜々々這掛はいかける由右のわけなれば人にはなしも出來ず兎角とかくむすめ居耐ゐたゝまれぬゆゑ此間中駈出かけいだし來りしなり因て離縁りえんにするつもりにて媒酌なかだち段々だん/\掛合かけあひし處親亭主を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さあれ、其許そこたち母子おやこは、朝敵のとがにつらなる者とはせぬ。——安住の地を与えてやろう、これにおれ——と仰せてはくださいましたが、なんぼうにも居耐いたがとうて
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
さアうなると一日々々とだん/″\寒くなってまいりまして、もう穴の中に居耐いたゝまらぬ位になりました。
後の業平文治 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)