)” の例文
この種子からも椿油同様な油が搾り採らるる。この実をガタシあるいはヒメガタシと呼ぶのだがそれがまた木の名にも成っている。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
ていな小市民生活の中で大きくなって、きりつめた暮しにおどろかないのは本当に良妻です。本当にどうにかうまくやってゆけばよいと思います。
おなじ小観念を示すものに、(<)がある。鳥小堀・魚小堀など言ふ地名がある。首里の「とんぢよもい」、那覇東村の旧地「うをぐぶい」など発音する地が其だ。
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
そしてその他の種類へは皆その上に一の形容詞を付けて、例えばスミレ、アカネスミレ、野路ノジスミレ、深山ミヤマスミレ、タチスミレ、源氏ゲンジスミレ、円葉マルバスミレあるいはスミレなどと呼んでいる。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
小は、く・ぐ(<こ・ご)であるから、ぐわあと音韻上関係がありさうに見えるが、此は、別の語である。其に語序も、濠・渠を意味する「小堀」に鳥・魚がついたのである。即、である。
日琉語族論 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)