“小梨”の読み方と例文
読み方割合
こなし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甲州境に近いところで、私達は人の背ほどの高さの小梨(こなし)を見つけた。葉は落ち尽して、小さな赤い実が残っていた。草を踏んで行ってその実を採って見ると、まだ渋い。
千曲川のスケッチ (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
午后(ごご)一時に約束(やくそく)の通り各班(かくはん)が猿ヶ石(さるがいし)川の岸(きし)にあるきれいな安山集塊岩(あんざんしゅうかいがん)の露出(ろしゅつ)のところに集(あつま)った。どこからか小梨(こなし)を貰(もら)ったと云(い)って先生はみんなに分けた。ぼくたちはそこで地図を塗(ぬ)りなおしたりした。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
お味噌(みそ)も家(うち)で造(つく)り、お醤油(しやうゆ)も家(うち)で造(つく)り、祖母(おばあ)さんや伯母(をば)さんの髮(かみ)につける油(あぶら)まで庭(には)の椿(つばき)の樹(き)の實(み)を絞(しぼ)つて造(つく)りました。林(はやし)にある小梨(こなし)の皮(かは)を取(と)つて來(き)て、黄色(きいろ)い汁(しる)で絲(いと)まで染(そ)めました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)