“安値”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
やす63.2%
やすね15.8%
あんちょく10.5%
あんちよく10.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
百五十両が、この女の身代みのしろになるならばむしろ安値やすいものだという算盤そろばんが——無意識のうちに胸で働いていた。
春の雁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
またほかの書生がこんな事に出会ったりなどして、如何いかにも気味がるかったから、安値やすくってよかったが
怪物屋敷 (新字新仮名) / 柳川春葉(著)
店賃たなちん安値やすいのを嘲笑あざわらつてたやうで、少々せう/\しやくだが
くさびら (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
屋賃やちんも思ったより安値やすいから非常に喜んで
暗夜の白髪 (新字新仮名) / 沼田一雅(著)
安値やすいリボンと息を吐き
山羊の歌 (新字旧仮名) / 中原中也(著)
そのあげく、彼らの商品はすっかりおさえられ、そしてそのまま没収ぼっしゅうされたものもあり、とんでもない安値やすねで強制買上げになったものもあった。
一坪館 (新字新仮名) / 海野十三(著)
かう言つた曖昧あいまい茶屋などは、確とした請人も證文もなく、氣輕きがる安値やすねに人身賣買が行はれたのでせう。
甲「んならお伴しようか。安値やすねで清潔なところを……」
東京人の堕落時代 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
そしてただ、ちょっと、入選さえ毎年つづけていればそれで知友と親族へ申訳が立つという位の安値あんちょくな慾望までが普及しつつあるかの如くである。
めでたき風景 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
あさからばんまで、安値あんちょく報酬ほうしゅう学科がっか教授きょうじゅするとか、筆耕ひっこうをするとかと、奔走ほんそうをしたが
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
あさからばんまで、安値あんちよく報酬はうしう學科がくくわ教授けうじゆするとか、筆耕ひつかうをするとかと、奔走ほんそうをしたが
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
それは二十弗あつたら、接吻キツスと、酒と、今一つ料理さへ味はふ事の出来る安値あんちよくな世界がこの世の中にあるといふ事である。