“やすね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
安値50.0%
安価33.3%
廉値16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かう言つた曖昧あいまい茶屋などは、確とした請人も證文もなく、氣輕きがる安値やすねに人身賣買が行はれたのでせう。
何にしても書記官という後立てを、背中に背負しょっていれば論はないさ。綱雄などにはこういうところが見えぬから困る。とにもかくにも有名な木島炭山、二十万とは馬鹿馬鹿しい安価やすねだ。
書記官 (新字新仮名) / 川上眉山(著)
なんといっても殿様の道楽仕事であるから、市場で仕入れて来るよりも割安であるのを幸いに、ずるい商人らはお世辞でごまかして、相場はずれの廉値やすねで引取って来るのを例としていた。
西瓜 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)