“太息”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
といき81.6%
ためいき14.6%
たいそく1.9%
おおいき1.0%
おほいき1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「初めにこっちの出した案だ」と宗兵衛は太息といきをつきながら云った、「全額の三分の二を貰えば訴訟を取りさげたいと云っている」
改訂御定法 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
「はあッ」と、まだ太息ためいきを吐いている。「じゃ思い切って言って了おうかなあ! ……あなたが屹度愛想を尽かすよ。……尽かさない?」
別れたる妻に送る手紙 (新字新仮名) / 近松秋江(著)
これが文三の近来最も傷心な事、半夜夢覚めてともしびひややかなる時、おもうてこの事に到れば、つね悵然ちょうぜんとして太息たいそくせられる。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
と云いますから、お島が急いで持ってまいった茶碗の水をグッと呑みほして太息おおいきき、顔色をやわらげまして
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
「やツ、」とひとツ、棄鉢すてばち掛聲かけごゑおよんで、敷居しきゐ馬乘うまのりに打跨うちまたがつて、太息おほいきをほツとく……
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)