大苦おほくるし)” の例文
そのまたかたうたら一通ひととほりでなかつたので、くやら、うめくやら、大苦おほくるしみで正體しやうたいないものかへつて可羨うらやましいくらゐ、とふのは、たしかなものほど、生命いのちあんじられるでな、ふねうぐつとかたむたび
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)