“夕食”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆうめし30.0%
ゆふげ16.7%
ゆふめし10.0%
ゆふしよく6.7%
ゆうげ6.7%
ゆうしょく6.7%
デイナー3.3%
めし3.3%
ゆふけ3.3%
ウージン3.3%
スウペ3.3%
ディナー3.3%
ユフゲ3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三千代は下女も留守だと云った。自分も先刻さっき其所そこまで用達ようたしに出て、今帰って夕食ゆうめしを済ましたばかりだと云った。やがて平岡の話が出た。
それから (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
花もなかばは散り過ぎて、二六五鶯の声もやや流るめれど、なほよきかた二六六しるべし侍らんとて、夕食ゆふげいと清くして食はせける。
下女が御飯はと云ふのを、「はない」と云つた儘、三四郎に「失敬だが、君一人ひとりで、あとつてください」と夕食ゆふめし迄置き去りにして、出て行つた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
昨夜さくやも、一昨夜いつさくやも、夕食ゆふしよくてゝのち部室へやまど開放あけはなして、うみからおくすゞしきかぜかれながら、さま/″\の雜談ざつだんふけるのがれいであつた。
それから手早に雀を拵え、小皿に盛るほどもない小鳥を煮て、すべての夕食ゆうげ調ととのえた。病母も火のはたへ連れ出して四人が心持よく食事をした。
新万葉物語 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
諭吉ゆきちは、まえに勉強べんきょうしていたので、こんどは中級ちゅうきゅうのクラスにはいりました。夕食ゆうしょくをすますと、すぐひとねむりして、よるの十ごろにをさまし、それからずっとほんをよみます。
夕食デイナーが濟んでから、私たちは直ちに教室に集つた。それから授業が始まつて、五時まで續けられた。
実は夕食めしもまだ食わない。いれば耳を傾けたくない話が出る。腰だけはとうから宙に浮いている。しかし先生の様子を見ると無理に洋袴ズボンの膝をのばす訳にもいかない。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
しぐれてはわが山の井ぞ濁りけるやがて夕食ゆふけに汲まんと思ふを
礼厳法師歌集 (新字旧仮名) / 与謝野礼厳(著)
おまけに、スープに肉が入っている! 正餐アベードをやすくしてみんなが食べられるようにし、夕食ウージンは一品ずつの注文で高くしたのはソヴェトらしく合理的だ。
新しきシベリアを横切る (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
ムネ・シユリイの選んだ夕食スウペの種類が一寸ちよつと変つて居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
アラスカは物価が非常に高いそうで、ここの夕食ディナーでは、三ドル半とられた。日本貨にすると、千三百円くらいになる。
アラスカ通信 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
あさりありくトリも 塒にかへりきぬ。夕食ユフゲのつまをりに かゝらむ※
橘曙覧評伝 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)