“地頭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
じとう70.0%
ぢとう10.0%
じがしら6.7%
ぢがしら6.7%
じあたま3.3%
ぢあたま3.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
芸妓屋おきやと親元は泣きの涙で怨んでいるが、泣く地頭じとうに勝たれない。ソレッキリの千秋楽になっている……ソイツも正にその通りだ。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
つまとして其上五ヶ年の奉公に金子をため實體じつていなる行ひにかんじ村中の者地頭ぢとうに願ひ村長にしたるにまた/\憑司へ歸役きやく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
父親が見せた頭のてっぺんは、成る程、毛が薄くなって、アルコールの廻りかけているらしい地頭じがしらが、赤くテラテラと、透いて見えた。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
二番目では、序幕が松破目まつばめの能舞台で、此所に招待された蒲地左衛門(水蔭)が地頭ぢがしらといふかくで坐つてゐる。
硯友社と文士劇 (新字旧仮名) / 江見水蔭(著)
髷節まげぶしを取られない用心のために、半七は髷と手拭のあいだに小さい針金を入れて置いたので、手拭は地頭じあたまよりも高く盛り上がっていた。
菊太郎君も僕も地頭ぢあたまは決して悪いのでない。一寸薬を飲めばこの通りだ。もっと早く気がついて試験毎に飲んでいたら、首席を争ったかも知れない。
勝ち運負け運 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)