“吹掛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふっか53.8%
ふきか15.4%
ふっかけ15.4%
ふきかゝ7.7%
ふつか7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
懐の雪踏がすべっておちると、間の悪い時には悪いもので、の喧嘩でも吹掛ふっかけて、此の勘定を持たせようと思っている悪浪人わるろうにんの一人が
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
き進むエンジンの音に鳴留なきやんだけれども、真上に突出つきでた山のに、ふアッふアッと、山臥やまぶしがうつむけに息を吹掛ふきかけるようなふくろうの声を聞くと、女連おんなれんは真暗な奥在所へ入るのを可厭いやがった。
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
藩中の若い者等が酒席などで毎度議論を吹掛ふっかけることがあるその時に、私は答えて
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
さつとおとして、やなぎ地摺ぢずりに枝垂しだれたが、すそからうづいてくろわたつて、れるとおもふと、湯氣ゆげしたやうな生暖なまぬるかぜながれるやうに、ぬら/\と吹掛ふきかゝつて、どつくさあふつてつたが、すそ
浅茅生 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「成程、心配は御尤もだが、惜しい事をしたものだ、——いや、たつた十兩欲しいと言つたのが面白いな、何うかすると、もう一度百兩とか二百兩とか吹掛ふつかけて來ますよ」