“吉千代”の読み方と例文
読み方割合
きちちよ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
池田久右衛門と名を変えて、内蔵助は、この冬を、炬燵こたつに暮らしていた。但馬たじまから呼びよせた妻のおりくや、吉千代きちちよや、大三郎もそこにいた。長男の主税ちからが、いつも団欒だんらんの中心だった。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長男の主税ちから、次男の吉千代きちちよ、まだ乳を離れないおるりまでが、母にいだかれて出迎えていたが、いつものような父でないし、いつものような母でないし、無邪気な子たちも寒々として見えた。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)