“切諌”の読み方と例文
読み方割合
せつかん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、阿父おとうさんが晃兄さんを切諌せつかんなさる時のこはい顔が目にうかんだので、此の縄をつては成らぬと気が附いた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)
そして其計畫を止めてしまへと切諌せつかんをした。女は、「それはまだ考へなけりやならないことです」と云はうとしたが、それが女の自負心を傷けるやうにも思はれた。
計画 (旧字旧仮名) / 平出修(著)
貢さんは一目見ておどろいたが、従来これまで庭の柿の樹や納屋なやの中に兄のしばられて切諌せつかんを受けるのを度々見て居るので、こんな処へれてはいつて縛つて置いたのは阿父さんの所作しわざだと思つた。
蓬生 (新字旧仮名) / 与謝野寛(著)