“切通”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きりどお37.0%
きりどおし37.0%
きりどほ14.8%
きりとおし7.4%
きりどほし3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
駒込の安泊やすどまりに居るってえんで、何だか目が潰れてしまって、本郷の切通きりどおしを下りるにも三とか四たびとか転んだが、下へ転がり切らなけりゃア
松と藤芸妓の替紋 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
すると切通きりどおし一帯の路地路地ろじろじには済生学舎の書生で一ぱいになっていた。彼らは成城学校の生徒を逆撃しようと待ちかまえているところであった。
三筋町界隈 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
あけ六ツならんとこゝろうれしくかぞへて見ればはなくしてしば切通きりどほしの七ツなればさては兄の長庵殿が我が出立を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ここには傾斜を緩和するために、深い切通きりとおしが出来ている。岩はこの山を構成している、軽い砂岩らしく思われた。切通の写生は図436に示す。
の一時頃に切通きりどほしの坂をのぼりしも——
悲しき玩具 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)