“六花”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ろっか33.3%
りっか33.3%
りくくわ22.2%
むつばな11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
十勝岳ではよく水晶のような六角柱の雪の結晶で両底面に六花ろっかの板状結晶がついて丁度鼓のような形になったものが降って来ることがある。
雪雑記 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
針状結晶の多いことはよいとして、そのほかに、六花りっか、角板、砲弾型、角柱、側面結晶など、ほとんどあらゆる型の結晶がまじっている。
黒い月の世界 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
とてもつもらば五尺ごしやく六尺ろくしやく雨戸あまどけられぬほどらして常闇とこやみ長夜ちやうやえんりてたしともつじた譫言たはごとたまふちろ/\にも六花りくくわ眺望ながめべつけれど
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
うしろからかざしかけた大傘の紋処はいわずと知れた金丸長者の抱茗荷だきみょうがと知る人ぞ知る。鼈甲べっこうずくめの櫛、かんざしに後光のす玉のかんばせ、柳の眉。綴錦つづれにしき裲襠うちかけに銀の六花むつばな摺箔すりはく。五葉の松の縫いつぶし。
名娼満月 (新字新仮名) / 夢野久作(著)