“先乗”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さきのり60.0%
さきの40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の居たなわてへ入って来たその二人は、紋着もんつきのと、セルのはかまで。……田畝の向うに一村ひとむら藁屋わらやが並んでいる、そこへ捷径ちかみちをする、……先乗さきのりとか云うんでしょう。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
演劇しばい昨日きのう楽になって、座の中には、直ぐにつぎ興行の隣国へ、早く先乗さきのりをしたのが多い。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
この一行の探検隊の先乗さきのりとしてずっと前から、南洋へ渡っていたレザール探偵は、ラシイヌ探偵からの電報を見て、ほんとに取る物も取り敢えず
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
御者ぎょしゃ下僕げぼく先乗さきのりが、——そうです、先乗りまでがいたんですよ——みんな、金の冠をかぶって、ひかえていました。王子と王女は、ゲルダをたすけて馬車に乗せてくれました。