“御者”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ぎょしゃ71.0%
ぎよしや22.6%
カブマン3.2%
ヱツツリノ3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その町で、荷馬車の御者ぎょしゃに会って、その人の車に乗せてもらって、その晩のうちに、自分の住んでいる町へ、帰ろうと思ったのです。
霧は林をかすめて飛び、道をよこぎつて又た林に入り、真紅しんくに染つた木の葉は枝を離れて二片三片馬車を追ふて舞ふ。御者ぎよしや一鞭いちべん強く加へて
空知川の岸辺 (新字旧仮名) / 国木田独歩(著)
ひげなどはまことに御気の毒なくらい黒白乱生こくびゃくらんせいしていた。いつかベーカーストリートで先生に出合った時には、むちを忘れた御者カブマンかと思った。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
今は酒の神なるバツコスとその妻なる女神アリアドネとの姿したる人を圍みて、貸車の御者ヱツツリノに扮したる男あまた踊り狂ふ最中なりき。