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位牌堂
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いはいどう
ふりがな文庫
“
位牌堂
(
いはいどう
)” の例文
位牌堂
(
いはいどう
)
の整理もどうなっているか。数えて来ると、何から手を着けていいかもわからないほど種々雑多な事が新住職としての彼を待っていた。
夜明け前:01 第一部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
位牌堂
(
いはいどう
)
の暗い畳廊下から、一人水際立った
妖艶
(
うつくし
)
いのが、突きはせず、手鞠を袖に抱いたまま、すらすらと出て、卵塔場を隔てた
几帳窓
(
きちょうまど
)
の前を通る、と見ると
草迷宮
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
参籠所から
位牌堂
(
いはいどう
)
、位牌堂から
経堂
(
きょうどう
)
中堂
(
ちゅうどう
)
、つづいて
西谷
(
にしだに
)
の
檀林
(
だんりん
)
、そこから北へ
芬陀梨峯
(
ふんだりみね
)
へ飛んで奥の院、奥の院から
御供寮
(
ごくりょう
)
、それから大神宮に東照宮三光堂と
旗本退屈男:06 第六話 身延に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
少し
汚点
(
しみ
)
になった跡が今でも判りますが、押入にも、
納戸
(
なんど
)
にも、床下にも、天井裏にも、
須弥壇
(
しゅみだん
)
の下にも、
位牌堂
(
いはいどう
)
にも、
竈
(
へっつい
)
の下にも、千両箱などは影も形もありません。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
須弥壇
(
しゅみだん
)
の横からどんどん奥へぬけると、かって知ったもののように、がらがらとそこの網戸をあけながら
位牌堂
(
いはいどう
)
の中へはいって、ぴたりとまた戸を締めきりました。
右門捕物帖:37 血の降るへや
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
▼ もっと見る
仏餉
(
ぶっしょう
)
、
献鉢
(
けんばち
)
、献燈、献花、
位牌堂
(
いはいどう
)
の
回向
(
えこう
)
、
大般若
(
だいはんにゃ
)
の修行、徒弟僧の養成、墓
掃除
(
そうじ
)
、皆そのとおり、長い経験から、ずいぶんこまかいところまでこの人も気を配って来た。
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
潮が
湧
(
わ
)
いたようになってごッた返す中を、仏様を振廻しちゃあ後へ後へと
退
(
さが
)
って、
位牌堂
(
いはいどう
)
へ飛込んで、そこからお前壁の隅ン処を突き破って、墓原へ出て
田圃
(
たんぼ
)
へ逃げたぜ。
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そのおりに、墓地での倒れ木のお話も出ましてね、かねて、村方でも相談のあった
位牌堂
(
いはいどう
)
の
普請
(
ふしん
)
にあの材木を使いたいがどうかと言って、
内々
(
ないない
)
わたしまでその御相談でした。
夜明け前:02 第一部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「どれ、
位牌堂
(
いはいどう
)
の方へ御案内しましょう。おそかれ早かれ、こういう日の来ることはわたしも思っておりました。神葬祭のことは、あれは
和宮
(
かずのみや
)
さまが御通行のころからの問題ですからな。」
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
万一その火が五百二十
把
(
ぱ
)
からの
萱
(
かや
)
をのせた屋根へでも燃え抜けたが最後、仏壇や
位牌堂
(
いはいどう
)
はもとより、故伏見屋金兵衛が記念として本堂の廊下に残った大太鼓も、故
蘭渓
(
らんけい
)
の苦心をとどめた
絵襖
(
えぶすま
)
も
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
お寺は
精舎
(
しょうじゃ
)
というくらいのところですから、本堂でも庭でも
位牌堂
(
いはいどう
)
でも清潔にしておかねばなりません。それには住持の役をつとめるものがまずからだも心も清くないことには、つとまりません。
力餅
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
これが馬籠のお寺かという顔つきで、久しぶりに一緒になったお粂や宗太を案内に、太鼓のぶらさがった本堂の方へ行き、
位牌堂
(
いはいどう
)
の方へ行き、故人
蘭渓
(
らんけい
)
の描いた本堂のそばの
画襖
(
えぶすま
)
の方へも行った。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
位
常用漢字
小4
部首:⼈
7画
牌
漢検準1級
部首:⽚
13画
堂
常用漢字
小5
部首:⼟
11画
“位牌”で始まる語句
位牌
位牌班
位牌壇
位牌子
位牌所
位牌田