似絵にえ)” の例文
旧字:似繪
「よいつらがまえだ。その面、似絵にえ(似顔)に描いてつかわそう。しばし、うごくまいぞ」
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おれのつらを、似絵にえ(似顔絵)に描いてやるなどとざいた時もだ、腹では、くそでもくらえと思ったが、わざと尻尾しっぽを巻いて逃げ出したのも、今日のキメ手があったればこそだ。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)