仮名床かなどこ)” の例文
仮名床かなどこ伝吉でんきちやつァ、ふだん浜村屋はまむらやきだのはちあたまだのと、口幅くちはばッてえことをいってやがるくせに、なんてざまなんだ。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
おせんさん、仮名床かなどこ伝吉でんきちでござんす。浜村屋はまむらや太夫たゆうさんが、急病きゅうびょういて、なによりさきにおらせしてえと、駕籠かごばしてやってめえりやした。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
うしとらたつ、——と、きゃくのないあがりかまちにこしをかけて、ひとり十二じゅん指折ゆびおかぞえていた、仮名床かなどこ亭主ていしゅ伝吉でんきちは、いきなり、いきがつまるくらいあらッぽく
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)