“二荒山”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふたらさん75.0%
ふたらやま25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今を去る千百余年、延暦えんりゃく三年二荒山ふたらさんの山腹において、かつらの大樹を見つけ、それを、立ち木のままに千手大士の尊像にきざまれたが——
丹下左膳:03 日光の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
以前は橋を渡らずに二荒山ふたらさん神社の方へ湖畔に沿うて行つて、そこらに點在する旅館に泊つたものであるが、われ等は歌が濱の米屋といふに着いた。
華厳滝 (旧字旧仮名) / 幸田露伴(著)
三年前神隱しに逢つて野州二荒山ふたらやまの奧に居たといふ和泉守一子鐵三郎が江戸に立還たちかへり、改めて家督相續を願ひ出で、後見人永井平馬は
その師の坊の姿を見ると、ちょうど台所で味噌をっていた小坊主が、擂粉木を縦に持ったまま、破風はふから飛出とびだして雲に続いた。これは行力ぎょうりきが足りないで、二荒山ふたらやまおっこちたと言うのです。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)