“二分”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にぶ36.4%
にふん27.3%
にぶん18.2%
ふたわかれ9.1%
ふたわけ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
授業料と云う名をつくって、生徒一人から毎月きん二分にぶずつ取立て、その生徒には塾中の先進生が教えることにしました。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
一分いつぷん二分にふんあひだいてはきこえるあられのやうなおと次第しだいはげしくなつて、いけ落込おちこ小※こしぶき形勢けはひまじつて、一時いちじ呼吸いきもつかれず、ものもはれなかつた。
怪談女の輪 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
なみの席より尺余しゃくよゆかを高くして置いた一室と離屋はなれの茶室の一間とに、家族十人の者は二分にぶんして寝に就く事になった。幼ないもの共は茶室へ寝るのを非常に悦んだ。
水害雑録 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
三十人に余んぬる若き男女なんによ二分ふたわかれに輪作りて、今をさかり歌留多遊かるたあそびるなりけり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
金を二分ふたわけして、そのまま石川と稲村とは別れてしまいました。
墓地の殺人 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)