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万古
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ばんこ
ふりがな文庫
“
万古
(
ばんこ
)” の例文
旧字:
萬古
おしのは自分で花屋へゆき、山椿らしい枝ぶりのものを選んで買って来、
揷
(
さ
)
す物もいちばん素朴な
万古
(
ばんこ
)
の壺にした。
五瓣の椿
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
『北日本の
脊梁
(
せきりやう
)
の。千秋
万古
(
ばんこ
)
やまのまに。偉霊の水を
湛
(
たた
)
へたる。田沢の
湖
(
うみ
)
の水おちて。
鰍瀬川
(
かじかせがは
)
とながれたり』
島木赤彦臨終記
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
九時我々は河の畔に出、五マイルにわたって、その静な水面を
長閑
(
のどか
)
に漕ぐ舟で行った。我々の上陸地は、
万古
(
ばんこ
)
として知られる陶器で有名な、四日市であった。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
寥廓
(
れうくわく
)
たる
万古
(
ばんこ
)
の
沙漠
(
しやばく
)
を左右にして寝て居るのかと思ふと、
此
(
この
)
沙漠
(
しやばく
)
の中から予言者が
起
(
おこ
)
つたり
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
御意
(
ぎょい
)
の変らぬうちにと、私は早速御苦労千万にも近所の薬屋から葛根湯を一包とついでに
万古
(
ばんこ
)
焼きの土瓶を買って来て、野郎の面前でガス
焜炉
(
こんろ
)
へ掛けてグツグツと煮たて始めたが
葛根湯
(新字新仮名)
/
橘外男
(著)
▼ もっと見る
神の
代
(
よ
)
を空に鳴く
金鶏
(
きんけい
)
の、
翼
(
つばさ
)
五百里なるを一時に
搏
(
はばたき
)
して、
漲
(
みな
)
ぎる雲を下界に
披
(
ひら
)
く大虚の
真中
(
まんなか
)
に、
朗
(
ほがらか
)
に浮き出す
万古
(
ばんこ
)
の雪は、末広になだれて、八州の
野
(
や
)
を圧する勢を、左右に展開しつつ、
蒼茫
(
そうぼう
)
の
裡
(
うち
)
に
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
狂
(
くる
)
ひ
女
(
め
)
が
万古
(
ばんこ
)
の
暗
(
やみ
)
に
高空
(
たかぞら
)
の悲哀よぶとか啼く
杜鵑
(
ほととぎす
)
(残紅)
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
風竹
(
ふうちく
)
を
万古
(
ばんこ
)
の狸立てりけり春の日暮は愚かなるらし
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
万古
(
ばんこ
)
の如きは名があっても醜い品の
魁
(
さきがけ
)
なのです。
民芸四十年
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
“万古”の意味
《名詞》
万 古(ばんこ)
遠い昔。
遠い昔からのこと。
万古焼の略称。
(出典:Wiktionary)
万
常用漢字
小2
部首:⼀
3画
古
常用漢字
小2
部首:⼝
5画
“万古”で始まる語句
万古不朽
万古焼
万古不変
万古不易
万古不磨
万古不融
万古海道戦氛滅