“一貝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ひとかい66.7%
ひとかひ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お仙の阿魔あまに男なんかあるものか、紅白粉べにおしろいはおろか、油一貝ひとかい買ったことのねえ身の上だ——へッ」
風邪薬かざぐすりを一ちょう凍傷しもやけ膏薬こうやく一貝ひとかい買ひに行つた話は聞かぬが、春のあけぼの、秋の暮、夕顔の咲けるほど、ほだゆる時、夜中にフト目のむる折など、町中まちなかめて芬々ぷんぷんにお
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
なアに鶴や膃肭臍が滅多に取れるものか。豚の脂や仙台まぐら脂肪肉あぶらみで好いのだ。脂でさへあれば胼あかぎれには確に効く。此奴を一貝ひとかひ一銭に売るんだが二貫か三貫か資本もとで一晩二両三両の商売あきなひになる。
貧書生 (新字旧仮名) / 内田魯庵(著)