“一臼”の読み方と例文
読み方割合
ひとうす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あァにぞうさねいよお父さん、今夜一臼ひとうす搗いて置かねけりゃ、明日の仕事の都合が大へん悪いからね。お父さんはくたぶれたでしょう、かまわないで寝て下さい」
新万葉物語 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)
みんなはあかんぼがどうしていたのか、さっぱりからないので、ぶつぶついいながら、またおにわもどって行きますと、つきかけのもち一臼ひとうすそっくり、うすのままなくなっていました。
物のいわれ (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
一臼ひとうす搗けた頃には、一日野山を歩きまはつて来たやうに、草臥くたびれてしまつた。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)