“一七日”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いちしちにち62.5%
ひとなのか18.8%
ひとなぬか12.5%
いつしちにち6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれはその日からすぐに祈祷をたのむことになったが、行者は一七日いちしちにちのあいだ日参にっさんしろと云った。久次郎は勿論その指図通りにした。
半七捕物帳:26 女行者 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
あなた様があわれみて五十銭を恵み給いし小供は、悪性の疱瘡ほうそうにかかり、一週間前に世を去りぬ、今日こんにちはその一七日ひとなのかなれば線香なりと手向たむけやらんと
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)
かくて一七日ひとなぬか二七日ふたなぬかと過ぎゆくほども、お糸は人の妻となりし身の、心ばかりの精進も我が心には任せぬをうらみ、せめてはと夫の家の仏壇へともす光も母への供養
心の鬼 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
恰度其日が一七日いつしちにちと気がつきましたから、平常ふだん嫌ひな代数と幾何の教科書を売つて、三十銭許り貰ひました。
雲は天才である (新字旧仮名) / 石川啄木(著)