“まっさき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
真先81.3%
真前7.3%
最先6.3%
真崎3.1%
眞先1.0%
最初1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あやしき神の御声おんこえじゃ、のりつけほうほう。(と言うままに、真先まっさきに、梟に乗憑のりうつられて、目の色あやしく、身ぶるいし、羽搏はばたきす。)
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
いわれは何かこれにこそと、七兵衛はその時からあやしんで今も真前まっさきに目を着けたが、まさかにこれが死神で、菊枝を水に導いたものとは思わなかったであろう。
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
貴族とか、富豪とか、その他種々の少数者階級の便益のために、民衆一般の利福を蹂躪するが如きは、民本主義の最先まっさきに排斥するところのものである。
実際彼らは、為政者から普通民の七分の一しか価値がないと認められた時代もあったのである。安政六年に江戸山谷さんや真崎まっさき稲荷の初午の折に、山谷の若者とエタと衝突して、エタが一人殺された。
エタに対する圧迫の沿革 (新字新仮名) / 喜田貞吉(著)
たづねてい、と眞先まっさき促進すゝめたもこひなれば、智慧ちゑしたもこひしたもこひわし舵取かぢとりではないけれども、此樣このやうたからようためなら、千荒海あらうみの、其先そのさきはまへでも冐險ばうけんしよう。
ロミオ いかさま、それを眞先まっさきふべきであった。
まず最初まっさきに騒ぎ出したのが、お艶の話に出て来る当の先代なる近江屋の隠居であった。