“をろち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大蛇58.3%
16.7%
8.3%
玉蛇8.3%
蠎蛇8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふり仰ぐと、とぼしい灯の中に、斷たれた綱はダラリと下がつて大蛇をろちのやうに土間を這ひ、與三郎がそれを引摺つて片付けようとしてゐるのでした。
まことに知る、鏡を懸け珠を吐きたまひて、百の王相續き、劒ををろちを切りたまひて、萬の神蕃息はんそくせしことをやすかははかりて天の下をことむけ、小濱をばまあげつらひて國土を清めたまひき。
後よくつつしみ給へといふ。豊雄地に額着ぬかづきて、此の事の始めよりかたり出でて、なほ二八一命得させ給へとて、恐れみうやまひて願ふ。翁、さればこそ、此の邪神あしきかみは年たるをろちなり。
人々ぢ隠るるを、法師あざみわらひて、老いたるもわらはも必ずそこにおはせ、此のをろち只今りて見せ奉らんとてすすみゆく。閨房の戸あくるを遅しと、かのをろちかしらをさし出して法師にむかふ。
ガラツ八の玉蛇をろちのやうな鼾聲いびきごえが、完全に若い女二人を護り通したのでせう。
蠎蛇をろちの鳥を呑むときは、鳥自ら飛びて其のんどに入るといふ類にやあらん。この獸の赤き目には、怪しき光ありて、我を引き寄せんとする如し。