“よかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
予感46.7%
余寒33.3%
餘寒13.3%
豫感6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たとえ、はっきりとあたまかんがえなくとも、一にせよ、その予感よかんとらえられたのかもしれない。いつになく、とおしずかな気持きもちで、かれは、くものゆくのをじっと見守みまもっていました。
深山の秋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
今と違って若春わかはる余寒よかんも強く、松の内はると人ッ子一人通りませんからしんとして居りまして、往来はぱったり有りません。日光おろしがビー/\と吹来る。
見る者なかりしとこゝ浪人體らうにんていさむらひの身には粗服そふくまとひ二月の餘寒よかんはげしきに羊羹色やうかんいろの羽織を着て麻のはかま穿はきつかはづれし大小をたいせし者常樂院じやうらくゐんの表門へ進みいらんとせしが寺内の嚴重げんぢうなる形勢ありさま
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
正月の末に豫感よかんがあり、時々胸がむずかゆいような生温いような感じを覚えたことがあるので、変だと思っていたのであったが、二月の或る日
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)