“ゆせん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ユセン
語句割合
湯銭46.2%
湯煎30.8%
温泉15.4%
楡銭7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
流しの木札きふだの積んであるそばに銅貨がばらばらに投出したままになっているのは大方隠居の払った湯銭ゆせんであろう。
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
塩を加えた昆布の佃煮つくだには、塩でじゃきじゃきする。それまで煮つめるのが美味おいしい煮方である。しかし、直火じかびではなく、湯煎ゆせんで煮つめるのである。
塩昆布の茶漬け (新字新仮名) / 北大路魯山人(著)
袈裟丸山から温泉ゆせん岳に至る上野州国境山脈の山々は、僅に奥白根と庚申こうしん山とを除く外は、自分にはことごとく未知の山である。
望岳都東京 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
青白く楡銭ゆせん乾けりおち葉より用なげなれどなまめかしけれ
将軍の夜遊やゆうのむかし千人のつどひし園にたまれる楡銭ゆせん