“うんぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
温泉85.7%
雲仙14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宿屋の番頭はこれから三里の山道をば温泉うんぜんたけの温泉へ行かれてはと云つてくれたが、自分は馬か駕籠かごしか通はぬといふ山道やまみちの疲労を恐れて
海洋の旅 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ここに長崎県下の温泉うんぜん山の実験談を、『読売新聞』の記事を借りて紹介しよう。長崎県にては、この状態にかかることを「だらし」と呼ぶ由。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
それからは一直線に長崎へ! この前は、島原から雲仙うんぜんへ出て、山道を歩いて東水の尾へ出ましたが、これは偶然のまぐれ当りです。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
雲仙うんぜんの国立公園のゴルフ場では、たった一つだけ困ることがある。あの山のからすは横合からやって来て、飛んでいる球をくわえて行ってしまう。
そこへ来た外人客の食事の材料も、雲仙うんぜん方面へ出す野菜類も、みんなここで作らせるつもりでおいでになったでやす。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
「そんなところ、僕、知りません。僕は雲仙うんぜんから来たんです。南有馬へ出るつもりで、道を間違えて……」
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)