“やまき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
山気33.3%
山木25.0%
八牧16.7%
八巻8.3%
山伐8.3%
山喜8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ちっと気を大きくして山気やまきを出せ、山気を出せ、あんなけちけちした男に心中立て——それもさこっちばかりでお相手なしの心中立てするよりか、こら、お豊、三井みつい三菱みつびし
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
単純な説話で置いたらまだしも、無理に場面をにぎわすためかき集めた千々石ちぢわ山木やまきの安っぽい芝居しばいがかりやら、小川おがわ某女の蛇足だそくやら、あらをいったら限りがない。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
(突く眞似をする。しばしの沈默。)斯くしてやう/\馬を得たれば、無事に伊豆まで乘りつけて、おなじ月の十七日には八牧やまき屋形やかたを攻めほろぼし、源氏再興のもとゐをひらく。
佐々木高綱 (旧字旧仮名) / 岡本綺堂(著)
七巻ななまき八巻やまき織りかけたる布帛きぬはふつふつと切れて風なきに鉄片と共に舞い上る。
薤露行 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
どこへもゆかずに岬の村で山伐やまきりや漁師りょうしをしている吉次は、あいかわらずねこのようなおとなしさで、みんなのうしろにひかえ、水ばなをすすりあげながらだまって頭をさげた。
二十四の瞳 (新字新仮名) / 壺井栄(著)
山田屋の向いに山喜やまきという居酒屋がある。保は山田屋に移ったはじめに、山喜の店に大皿おおざら蒲焼かばやきの盛ってあるのを見て五百に「あれを買って見ましょうか」といった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)