“やせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤセ
語句割合
痩72.2%
瘠15.1%
八瀬9.5%
矢背0.8%
憔悴0.8%
蒲柳0.8%
野洲0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「云いました。たとい痩(やせ)浪人の母として、世を細々としのごうとも、お許のごとき悪逆の手先にわが子を仕えさすことはなりませぬ」
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もう一ツ小盥を累(かさ)ねたのを両方振分にして天秤(てんびん)で担いだ、六十ばかりの親仁(おやじ)、瘠(やせ)さらぼい、枯木に目と鼻とのついた姿で、さもさも寒そう。
註文帳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
羅生門(らしょうもん)と云う芝居を見ると、頭に花を戴いた大原女(おはらめ)が、わたしは一条大宮から八瀬(やせ)へ帰るものでござりますると云う処があったが、遠い昔
田舎がえり (新字新仮名) / 林芙美子(著)
馬琴の『蓑笠両談』二に、丸山応挙に臥猪(ふしい)の画を乞う者あり。応挙いまだ野猪の臥したるを見ず心にこれを想う。矢背(やせ)に老婆あり薪(たきぎ)を負いて毎(つね)に応挙が家に来る。
さて、応挙まことに画の妙手で、矢背(やせ)まで出掛ける熱心熾(さか)んなれど写した所が病猪と気付かず。またよく長常の彫り癖を暗記したがその悪い癖たるを識らず。人智誠に限りありだ。
皮肉変色憔悴(やせ)萎(しお)れ黄ばんだので、仏目蓮(もくれん)をして二竜を調伏せしめた(『根本説一切有部毘奈耶』四四)。
上外套(オウバアコオト)を着ながら、なお蒲柳(やせ)の見える、中脊の男が答える。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
たとえば、野洲(やせ)郡と甲賀郡の嘆願組が合流して水口(みなくち)に廻ろうとすると、栗田郡の庄屋が戸田村へ出揃って来る。
大菩薩峠:36 新月の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)