“もゝ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
37.9%
36.2%
13.8%
8.6%
桃實1.7%
1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
平次はそれを受取つて、鼻の先へ下げて見ると、内側がもゝから腰へかけて、むしり取つたやうに裂かれてゐるではありませんか。
郊外かうぐわい際涯さいがいもなくうゑられたもゝはなが一ぱいあかくなると木陰こかげむぎあをおほうて、江戸川えどがはみづさかのぼ高瀬船たかせぶね白帆しらほあたたかえて
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
見るからが人の好さ相な、丸顏に髭の赤い、デップリと肥つた、色澤つやの好い男で、襟の塞つた背廣の、もゝの邊が張り裂けさうだ。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
物を見るに、すべて大なる虹を隔てゝ望むが如し。耳には寺の鐘もゝばかりも、一時に鳴るらむやうなる音聞ゆ。我心は早き流を舟にて下る如くにて、譬へむやうなく目出たかりき。
ひし桃實もゝうちより
鬼桃太郎 (旧字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
藤の花かも胸のもゝよろひをおくごとく
藤村詩抄:島崎藤村自選 (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)