“もっ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:モッ
語句割合
以89.0%
持6.8%
最0.9%
将0.7%
有0.7%
盛0.5%
尤0.5%
似0.2%
所有0.2%
更0.2%
用0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かるが故に、新たなる啓示が出現した時には、先(ま)ず以(もっ)て、旧(ふる)い啓示の上に築き上げられた迷信の大部分を掃蕩(そうとう)するの必要に迫られる。
そこへ久し振りに、今井から端書(はがき)が来て、僕は初めて細君の死去を知った。「伊東で火葬にして、遺骨は故郷へ持(もっ)て帰って埋葬する」
友人一家の死 (新字新仮名) / 松崎天民(著)
なに、洗濯屋に出すから好(い)いと言っても、此様(こん)な物を洗うのは雑作(ぞうさ)もないといって聴かなかった。私は又嬉しくなって、此様(こん)な事なら最(もっ)と早く敬意を表すれば好かったと思った。
平凡 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
官を差し来り講じ、高麗一百七十六城を将(もっ)て、俺に讓与せよ。俺好物事あり、相送らむ。
岷山の隠士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
然るに昇は何の道理も無く何の理由も無く、あたかも人を辱(はずかし)める特権でも有(もっ)ているように、文三を土芥(どかい)の如くに蔑視(みくだ)して、犬猫の如くに待遇(とりあつか)ッて、剰(あまつさ)え叔母やお勢の居る前で嘲笑(ちょうしょう)した、侮辱した。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
此の家(や)の紅梅という女が籬まで廻って呉れというので、娘が居た事と心得て籬へ廻ると、紅梅が下(おり)て来まして突然(だしぬけ)に清左衞門の胸倉を取って、私の亭主に毒酒を盛(もっ)た侍が通ったらば知らせて呉れ
政談月の鏡 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
願います尤(もっ)とも是ばかりは私しにも充分には分りません唯遺恨と云う事丈が分ったので其外の詳しい所は到底本人に聞く外は仕方が有ません
無惨 (新字新仮名) / 黒岩涙香(著)
ぬれ鬘(かつら)の如く、豊(ゆたか)にたくましき黒髪、アラビヤ馬に似(もっ)て、精悍(せいかん)にはり切った五体、蛇の腹の様につややかに、青白き皮膚の色、この肉体を以て、私は幾人の男子を征服して来たか。
火星の運河 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
アウエリヤヌイチはドクトルの廉潔(れんけつ)で、正直(しょうじき)であるのは予(かね)ても知(し)っていたが、しかしそれにしても、二万円(えん)位(ぐらい)は確(たしか)に所有(もっ)ていることとのみ思(おも)うていたのに、かくと聞(き)いては
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
いざ戦闘となっても負けずに能(よ)く戦う——いや更(もっ)と手際(てぎわ)が好いかも知れぬてな。
貴国王、二百年来の通商の故(ゆえ)を以て、遙かに我が国の利病(りへい)を察するありて、忠告せらるるの一事、その言極めて懇款(こんかん)たり。かつ別に珍品若干種を恵まる。我が主、良(まこと)に用(もっ)て感荷(かんか)す。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)