“まんとう”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マントウ
語句割合
万灯28.6%
万燈28.6%
萬頭14.3%
蔓頭14.3%
饅頭14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また二十六日、すなわち大地震の前夜には八時ごろから十時ごろまで、赤神山に幾千万の光り物が、万灯まんとうのように赤く輝いたと、「乾坤相克記」に記してある。
地震なまず (新字新仮名) / 武者金吉(著)
都の白拍子しらびょうし浪華なにわの名ある遊君をあつめて美船を浮かべ、網を打たせ、夜は万燈まんとうを廊につらねて、敦盛あつもりが笛をふいたり、宗盛が舞ったりして、ついこの夏頃も
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
萬頭まんとううまさふらふとも
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
ああ、汝、提宇子でうす、すでに悪魔の何たるを知らず、いわんやまた、天地作者の方寸をや。蔓頭まんとう葛藤かっとう截断せつだんし去る。とつ
るしへる (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
それから二、三日の後、私が近所を散歩していると、彼は他の苦力と二人づれで、みちばたの露店の饅頭まんとうを食っていたが、私の姿をみるとぐに駈けて来た。連れの苦力は彼の兄であった。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)