万燈まんとう)” の例文
新字:万灯
これは明治前でしたが、当時の両国橋の繁華といったら、大したもので、弁天の開帳の時などは、万燈まんとうおびただしく出て、朝詣あさまいりの有様ったらありませんでしたよ。
江戸か東京か (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
都の白拍子しらびょうし浪華なにわの名ある遊君をあつめて美船を浮かべ、網を打たせ、夜は万燈まんとうを廊につらねて、敦盛あつもりが笛をふいたり、宗盛が舞ったりして、ついこの夏頃も
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)