“へみ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
逸見33.3%
倍美16.7%
小蛇16.7%
幣美16.7%
16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなわち都留郡つるごおりの小山田氏、東郡あずまごおりの栗原氏、河内の穴山、逸見へみ逸見いつみ氏、また西郡の大井氏なぞを権威をもって抑え付け、ことごとく臣下としたばかりか、隣国信濃では平賀、諏訪、また小笠原氏、村上氏
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
『古事記』の遠呂智おろちは『書紀』に大蛇とあり、『和名抄』に蛇和名倍美へみ一名久知奈波くちなわ、『日本紀私記』にいふ乎呂知おろちとあり、今俗には小さく尋常なるを久知奈波といひ、やや大なるを幣毘へびといふ
また『和名抄』にじゃ和名わみょう倍美へみふく和名わみょう波美はみとあれば蛇類の最も古い総称がミで、宣長の説にツチは尊称だそうだから、ミヅチは蛇の主の義ちょうど支那でうわばみを王蛇と呼ぶ(『爾雅』)と同例だろう。
しきいめを見つ。沙本さほかたより、暴雨はやさめり來て、にはかに吾が面をぬらしつ。また錦色の小蛇へみ、我が頸にまつはりつ。
『和名抄』に蛇和名倍美蚖蛇げんじゃ加良須倍美からすへみ蚺蛇ぜんじゃ仁之木倍美にしきへみとありて幣美へみてふという名ぞむねと聞ゆる、同じ『和名抄』蝮の条に、〈俗あるいは蛇を呼ぶに反鼻と為す
ここにその大神出で見て、「こは葦原色許男あしはらしこをの命といふぞ」とのりたまひて、すなはち喚び入れて、そのへみむろやに寢しめたまひき。