“にぬ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ニヌ
語句割合
丹塗91.3%
4.3%
煮抜4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いまは高い屋根と、丹塗にぬりの掲額のある二重までしか見えないのに、ぜんたいを眺めたときよりは、よほど大きく、重おもしいように感じられた。
「昨日こそ年はてしか春霞春日の山にはや立ちにけり」(巻十・一八四三)、「筑波根に雪かも降らる否をかもかなしき児ろがにぬほさるかも」(巻十四・三三五一)。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
筑波嶺つくばねゆきかもらるいなをかもかなしきろがにぬさるかも 〔巻十四・三三五一〕 東歌
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
昼御飯の代りに煮抜にぬきたべながら、大仏殿の屋根から生駒山いこまやまの方見てますと、「この前わらび土筆つくしたんと採ったわなあ、姉ちゃん」
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)