“ににんのり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
二人乗66.7%
二人乘33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たくから船へ積んで扇橋へ持ってき、猿田船やえんだぶねへ載せ、僕が上乗うわのりをして古河の船渡ふなとからあがって、人力をあつらえ、二人乗ににんのりの車へ乗せて藤岡を離れ、都賀村へ来ると
秋の日は用捨なくかたむいた。今夜は宇治ときめたので、余等は山を下ると、川畔かわばたの宿にもいこわず、車を雇うた。二人乗ににんのりが二台。最早上方でなければ滅多に二人乗は見られぬ。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
白髯しらひげ土手どてあがるがはやいか、さあたすからぬぞ。二人乘ににんのり小官員こくわんゐんえた御夫婦ごふうふ合乘あひのりなり。ソレをそねみはつかまつらじ。きはいたさじ、なんともまをさじ。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
旦那だんな相乘あひのりまゐりませう、とをりよく來懸きかゝつた二人乘ににんのりふやうにして二人ふたり乘込のりこみ、淺草あさくさまでいそいでくんな。やす料理屋れうりや縁起えんぎなほしに一杯いつぱいむ。此處こゝ電燈でんとうがついて夕飯ゆふめししたゝめ、やゝ人心地ひとごこちになる。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)