“なつとう”の漢字の書き方と例文
語句割合
納豆100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
父は痰を病んでから、いつのまにか何かの神にぐわんを掛けて好きなものを断つことをちかつた。ただ、酒も飲まず煙草たばこも吸はぬ父は、つひに納豆なつとうを食ふことをめた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
汁椀しるわんつて、わんはらひだりかるちつけるやうにして納豆なつとうたひらにした。おつぎは午餐ひるから開墾地かいこんちときさいにする干納豆ほしなつとう汁椀しるわんいれかれためぜんゑてつたのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
にはとり納豆なつとうくつたつてなねえうちみづませりやなんともねんだもの、みづませりやそんなにさわぐにやあたらねえ」卯平うへいはいつて自分じぶんでもまたませた。與吉よきち枕元まくらもとに三にん徹宵よつぴてねむらなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
みちのくの仙台せんだいよりおくりくれしてふ納豆なつとうを食む心しづけさ
つゆじも (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)