“納豆”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なっとう78.3%
なつとう13.0%
なっと8.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
周囲あたりは下町らしいにぎやかな朝の声で満たされた。納豆なっとう売の呼声も、豆腐屋の喇叭らっぱも、お母さんの耳にはめずらしいもののようであった。
桜の実の熟する時 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
父は痰を病んでから、いつのまにか何かの神にぐわんを掛けて好きなものを断つことをちかつた。ただ、酒も飲まず煙草たばこも吸はぬ父は、つひに納豆なつとうを食ふことをめた。
念珠集 (新字旧仮名) / 斎藤茂吉(著)
帰途医科大学の前へ出るまでに納豆なっと苞苴つとのようなものを提げて行く人達を幾度も見かけた。
ぐうたら道中記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)