“ないしょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
内証32.1%
内所23.9%
内密23.3%
内緒10.7%
秘密9.4%
内書0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お由良は内証ないしょにしておいてくれと、堅く口止めしましたが、実は明日にもお由良を引取って、内祝言するはずでございました。
此の類焼やけの中で又しても/\そう/\内所ないしょはなしをした処が、おまはんが年季を増したのも幾度いくたびだか知れない、亭主のためとは云いながら
已むなくお天気の好い日の暖かい時刻を計って、お医者様には内密ないしょで、私がお伴をしてお墓参りにまいることにいたしました。
蛇性の執念 (新字新仮名) / 大倉燁子(著)
ひどく啖呵たんかの切れる——そして酒がいわせるのか、妙に自暴やけをふくんだ女のことばに——困りぬいた女中はまた奥の内緒ないしょへもどって行った。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あまり風体ふうていのよくない、そんな男の出入りすることは、浅井には快くはなかったが、お増は浅井に秘密ないしょで、時々お雪に小遣いなどを貸していた。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
「上申の内書ないしょのと、些末な当務とうむに精根を費やされること、ご濶達なお上のご気性では、さぞ煩わしく思召めされるだろうと」
無惨やな (新字新仮名) / 久生十蘭(著)